クラウド版SOLIDWORKSとクロスデバイスの関係性

ソフトウェア
3DEXPERIENCE Platform
SOLIDWORKS

こんにちは、株式会社テクノソリューションズです技術部の担当です。

以前執筆した【マルチデバイス環境のxShape検証の作成中に、こんな質問が来ていました。

3DEXPERIENCE Platformって「クロスデバイス」に対応していますか?

実はこの質問、社内外からもたびたび寄せられるテーマのひとつです。
テレワークや出張先での作業、製造現場でのチェックなど、働く場所やデバイスが多様化する中で、「どこでも・どの端末でも使える」という環境は、もはや理想ではなく必須条件になりつつあります。

そこで今回は、そもそも「クロスデバイス」とは何か、そしてそれが私たちの業務にどう関係してくるのかを、改めて整理してみたいと思います。

クロスデバイスとは?

まずクロスデバイスとはですが、PCで検索して確認したサイトの商品が、スマホでネットサーフィンをしていると広告がでてくるといった経験をしたことがある方も多いのではないでしょうか。

異なるデバイスを使用しても、情報が連携しているのは、実はクロスデバイスに対応しているからです。

一方、クロスデバイスと似ている、マルチデバイスという言葉ですが、

マルチデバイス

単に複数のデバイスを使うことを意味します。例えば、会社用PCとプライベートPCを使い分けるというように、それぞれのデバイスが独立して動作することを意味します。

マルチデバイスからさらに踏み込んだ状態がクロスデバイスになります。

クロスデバイス

異なるデバイス間でデータや操作を連携させることが可能です。例えば、スマホで見ていた動画を途中からPCで、続きを再生できるということになります。デバイス間でデータやアクティビティが連携されます。クラウドや、アカウントの連携があればクロスデバイスは使用できます。

クロスデバイス対応がもたらす3つのメリット

では、実際に製造業におけるCAD設計でのクロスデバイス対応が、どのような業務上の利点をもたらすのか見ていきましょう。ここでは主なメリットを3つに絞ってご紹介します。

業務のスピードアップ

  • ・現場でタブレットから3Dデータ確認 → 修正指示もその場で可能

コスト削減

  • ・外出先でレビュー/ 承認できる → 打合せ回数減

働き方の柔軟性向上

  • ・在宅・海外・現場間の壁を超える「ノマド設計」も実現

以上のようなメリットが挙げられる中で3DEXPERIENCE Platformがクロスデバイスにも対応しているか??というさらに踏み込んだ検証を行ってみました。

ユーザーが知っておくべきポイント

イメージ画像1
マルチデバイス
イメージ画像2
クロスデバイス

【マルチデバイス環境のxShape検証】では、iPhoneとiPadを使用したため、特に意識せずSafariを利用しました。本来こちらのCADアプリの推奨ブラウザはChromeですが、おそらく多くのiPhoneユーザーはSafariを使用しているかと思います。
そこで今回は、検証を通じて分かった「iPhoneユーザーが特に知っておくべきポイント」についてもあわせてお伝えします。


ここからは、検証した一連の流れを時系列に、検証を行ったエンジニアの心の声と共にお送りします。

1.まずはPC①とPC②で同じ内容のダッシュボードが表示されるか検証。問題なく表示されクロスデバイスを実感!
※ここで言うダッシュボードとは、3DEXPERIENCE Platformのユーザー定義可能なブラウザ画面のことです

(しかし、これは同じブラウザであるChromeを使用した為、その機能によるものではないかと少し疑う)

2.今度はPC②ではChrome、PC①ではFirefoxにしてブラウザを変え、同じ内容のダッシュボードが表示されるか検証。
問題なく表示されクロスデバイスを実感!

(よし!クロスデバイスで間違いない!と思った矢先、そういえばiPhoneは違っていたことを思い出す)

3.iPhoneのSafariでは、PC①、②で表示されていたダッシュボードが開けないことを確認。

(クロスデバイス、機能していないのか?もしかすると、iPhoneでクロスデバイスがうまく機能しないのは「推奨ブラウザ」を使用していないことが理由かもと気が付く)

4.iPhoneにChromeをインストールし、PC①で表示したダッシュボードと同じものが表示される。

つまり、iPhoneでも「推奨ブラウザ」であるChromeを使うことで問題なく使える!ということです。

3DEXPERIENCE Platformでは推奨デバイスが、Chrome、Firefox、Edgeなどになります。Safariでも問題なく使用することはできますが、今回検証を行ってみて、推奨ブラウザを使用するに越したことはないと思いました。

会社でPCで作業していたあとにお客様との打ち合わせでタブレットを使用したとしても、同一の内容を作業途中から確認することができますので、3DEXPERIENCE Platformでは用途に合わせて様々なデバイスをお使いいただくことが可能です。

最後に…

3DEXPERIENCE Platformが「クロスデバイス」に対応しているかも検証し、異なるデバイス間でシームレスにデータや作業を共有できることも確認しました。

リモートでも、出張先でも、自席と変わらない操作性。今、業務の“自由度”を見直すタイミングがあればデバイスに縛られない設計環境へする第一歩かもしれません。

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