今さら聞けない!?3Dプリンタの基本

2021.12.17

ブログ

こんにちは、テクノソリューションズ技術支援部です。 

これまでに何度か3Dプリンタについてブログ記事にしてきましたが、基本的なことを記事にしていなかった為、
今回は「今さら聞けない!?3Dプリンタの基本」がテーマです。 

(※2022年1月14日追記 こちらのブログの続き今さら聞けない!?3Dプリンタの基本【材料編】も併せてどうぞ!)

「3Dプリンタ」と一言にいっても、紙のプリンタと同じように(それ以上に)様々な種類が存在しています。
使用できる素材の違いもあれば、値段も数万円で買えるものから数億円するものまであってピンキリです。 

今回は基本がテーマなので、まずは代表的な造形方式を紹介します。 
昨今では様々な造形方式がありますが代表的な造形方式は以下のような方式です。どの方式にも一長一短があり、
何をプリントするかによって向き不向きもありますので、選ぶ際は注意してください
ね。

■3Dプリンタの種類 

熱溶解積層法を用いているのが、一般的な3Dプリンタと言ってもいいかもしれません。
個人で使われることも多く、比較的造形物の耐久性があるのが特徴です。
また付帯設備もなく扱いやすい造形方式で、一般的に流通している製品は安価で購入できることも魅力の一つです。

方式の特性上、積層痕が残りやすいのが玉に瑕です。
私も自前の3Dプリンタをもっていますが、熱溶解積層方式の3Dプリンタです。

個人向けとして一般的に販売している方式としては、その他に光造形方式もあり、細かい形状などを作りたいときは熱溶解積層方式では難しく、光造形方式の機種も欲しくなってしまいます。ですが、レジンや洗浄液の廃液の処理等扱いに注意が必要になってきます。

■3Dプリンタで出力するのに必要なもの

3Dプリンタさえあれば、何でも造形できるというわけではなく、3Dプリンタを使って造形するには必要なものがあります。
最低限必要なものは以下の3つです。

・3D CADソフト
造形するモデルを作成するために必須です。無料で使用できるものから数百万円するソフトまで幅広い選択肢があります。

・スライサーソフト
3Dプリンタで出力する際にデータ変換するソフトで、3Dプリンタとセットになっているものが多いです。

・3Dプリンタ
言うまでもありませんが、本体がないと出力できません。

造形方式により付帯設備が必要になりますが、先に紹介した熱溶解積層方式の3Dプリンタはこの3つがあれば3Dプリンタでモデルを出力することができます

若干見難いですが、写真から立体感が伝わりますか?
このくらいのシンプルなものであれば、モデリングに数分、造形時間2時間くらいであっという間に作れます。

<一般的な3Dプリンタで出力した「3DPRINTER」と書かれた文字>

サイズ感がわかりにくいと思うので私の手のひらに置いてみました。
これでなんとなくサイズ感が伝わったでしょうか?

勘の鋭い方は気付かれたと思いますが、形状確認用に3Dプリンタを活用することが多いです。
試作品を外注さんにお願いする時間に比べ、圧倒的に早く・安く・安全に試作品を作ることができます。
「形状確認のための試作品作成が多い」という方は3Dプリンタの導入は非常に効果的です。

年間に試作品を作成する回数・費用・時間を3Dプリンタ導入費用と比較すると簡易的ではありますが、コスト面の導入メリットも比較的算出しやすいと思います。

試作品作成用途で活用されている3Dプリンタですが、昨今ではその範囲を広げ製造現場でも活用され始めています
プリンタの精度が上がったことや、より強度の高い造形物をプリントできるようになったのがその理由です。

どのような場面で活用されているかを動画に纏めてあります。

3Dプリンタの基本から活用法までご紹介しておりますので、ご興味のある方は下記バナーより
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文字で読むより動画がわかりやすいと思います。


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