SOLIDWORKSをカスタマイズ!~APIで自動化したら仕事はもっと楽になる

2024.2.9

開発

こんにちは。テクノソリューションズ マーケティング担当です。
今回はSOLIDWORKSユーザーの皆さまに向けた「同じ仕事をするなら楽しましょう!」というお話です。

SOLIDWORKSには数多くの機能が用意されていて、とても簡単に効率よく設計ができるようになっていますよね。

過去のブログでは、弊社技術者たちが本当におススメしたいSOLIDWORKSの機能をまとめた紹介記事も公開しています。実際の操作動画で解説している人気コンテンツですので、どうぞご覧ください。

初心者目線のSOLIDWORKS【推しの3機能】



さて、こんな機能満載のSOLIDWORKSでも「もっとこうだったら楽なんだけどな」って思うこともありませんか?

「ファイルのプロパティって、同じ項目を、部品・アセンブリ・図面それぞれで毎回設定するのは大変」

「関連する図面が多いとそれぞれを保存するのに時間がかかる」

「指定の文字列を含むかどうか検索するのにいちいちファイルを開くのは手間がかかる」

言われてみれば…って思い当たった方、面倒ごとを解消して快適SOLIDWORKSライフを送りましょう!

実はSOLIDWORKSはカスタマイズできる


皆さまはSOLIDWORKSを導入してから、どれくらい自分好みに調整をしていますか?基本的な機能を覚え、関連機能を覚え、バージョンアップしたら新機能を覚えて、基本機能をそのまま使われている方も多いのではないでしょうか。あとはショートカットやアイコンサイズなどは好みの設定に変更されているかもしれませんね。ある程度は快適な環境を作れると思います。

でも「うちの会社では作業Aと作業Bを必ずセットで行うから作業Aを開始したら作業Bまで自動で終わらせてくれたらいいのにな」といったような小さな不満って、当然と思ってこなしていると意外と意識できないものですよね。
だってそんなのどうにもならないし。

って、諦めないでください!実はSOLIDWORKSは自分だけに都合よく結構大胆にカスタマイズできるんです。なぜならメーカーが「API」を公開してくれているから。

APIって何?


「API」って聞いたことがありますか?もしかしたら初耳かもしれませんが、意外と身近なところに使われています。YouTubeの動画を詳細な設定付きでホームページに埋め込むときに使っていたり、X(旧Twitter)ではこんな広告がよく流れてきたりしています。

※ちょこっと宣伝

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「API」は「Application Programming Interface」の略です。
 ・Application(ソフトウェア。今回の話ではSOLIDWORKSのこと)
 ・Programming(コンピュータが処理しやすいプログラミング言語で指示を出すこと)
 ・Interface(「何か」と「何か」をつなぐもの。たとえばSOLIDWORKSと自作のアプリケーションの間での情報のやり取りを可能にする窓口的なもの)

Xの広告にもある通り、一般的にコンピュータ(PC)で動くアプリケーションを開発するために使えるものです。ではもうひとつ、SOLIDWORKS のヘルプで「SOLIDWORKS API」を調べると、以下のように書かれています。

「SOLIDWORKS アプリケーション プログラミング インターフェース(API)は、SOLIDWORKS の COM プログラミング インターフェースです。 プログラマは API の関数により SOLIDWORKS の機能に直接アクセスできます。この API には、VB(Visual Basic)、VBA (Visual Basic for Applications)、VB.NET、C++、C#、または SOLIDWORKS マクロ ファイルから呼び出すことのできる、数多くの関数が含まれています。」

VBやC++はプログラミング言語です。簡単に言えば、SOLIDWORKS APIを利用して開発をすると、SOLIDWORKSの機能を組み合わせて「いつもの作業」を自動化してくれるアプリケーションが誰にでも作れるということです。(しかも無償で!)

SOLIDWORKS APIを利用するメリット


「いつもの作業」の具体例を出してみます。

A社が必要な部品の図面を作成し、パートナーのB社に提供しています。
B社ではその図面を元にSOLIDWORKSで設計し、ネイティブファイル・中間ファイル・3Dプリンタの出力用ファイルを共有のサーバに保存して納品すると決まっています。その際、ネイティブデータの履歴は削除しておく必要があります。

この場合、APIで開発したアプリケーションを使って自動化すると、工数がこんなにコンパクトになります↓

APIやプログラミングについてあまり詳しく書こうとすると長くなってしまいますので、ここでは「SOLIDWORKS APIとはSOLIDWORKSをオリジナルカスタマイズして業務効率化できる便利な魔法」というくらいのイメージにとどめておきましょう。この魔法が使えると以下のようなメリットがあります。

メリット – その1

SOLIDWORKS APIを使う一番わかりやすいメリットは、設計に関わる手間の削減です。上で挙げた例のように、APIで「いつもの作業」を自動化すると、1つの操作をきっかけに複数の手順を走らせることができます。簡単な作業でも回数を重ねれば積もり積もって大きな工数になりますので、できれば減らしたいですよね。

メリット – その2

それから、自動化するということは人の手によるミスや対応漏れの発生を防ぐことにも繋がります。A社ではデータが納品されたら3Dプリンタで出力して意匠チェックしたいのに、もしB社がSTL形式での保存を忘れてしまっていたら…。気を付けていてもちょっとした手違いでも次の工程の遅延になるような場合もありますから、自動化しておけば安心です。

メリット – その3

しかも、SOLIDWORKS APIのすごいところは、上位互換性が維持されているところです。きちんと考慮して作っておけば、SOLIDWORKSをバージョンアップしたら10年前に作ったアプリケーションが使えなくなったうえに修正できるメンバーもいない、なんて困ることはありません。

テクノソリューションズがAPIを利用すると”アレ”ができる


冒頭にも挙げた以下のようなお困りごとは、実は多くのお客様からご相談いただいたものです。

「ファイルのプロパティって、同じ項目を、部品・アセンブリ・図面それぞれで毎回設定するのは大変」

「関連する図面が多いとそれぞれを保存するのに時間がかかる」

「指定の文字列を含むかどうか検索するのにいちいちファイルを開くのは手間がかかる」

こういったお客様の声を集め、SOLIDWORKSでの業務を効率よくするためのテクノソリューションズオリジナルツール群「T-PLUS Add-In」を開発しました。

ファイルプロパティ
一括編集
図面一括印刷
ファイル一括変換

ここに挙げたのは一部ですが、「T-PLUS Add-In」はテクノソリューションズのSOLIDWORKS QAサポートサービスをご契約のお客様は無償でお使いいただけます。どんなツールがあるか興味のある方は紹介ページ↓をご覧ください。

SOLIDWORKS2023に対応した最新版が公開されました!/

SOLIDWORKS API 開発は初心者でも簡単!


プログラム開発なんてやったことないよ、という方でもSOLIDWORKS APIを使うのは意外と簡単なんです(もちろん内容によりますが)。

それは以下の理由によるものです。

<初心者でもSOLIDWORKS APIを使える4つの理由>

  1. 1. SOLIDWORKSと共に開発環境(SOLIDWORKS マクロ)がインストールされている(しつこいようですが無料!)
  2. 2. 自動化したい作業を実行しながら記録すると自動でソースコード化されるので、少しの修正でアプリケーションが完成する
  3. 3. APIヘルプに公開されているサンプルマクロをベースにすることも可能
  4. 4. SOLIDWORKSはMicrosoft製品に完全準拠しているので、そちらでマクロを組んだ経験があれば同じVBAが使える

SOLIDWORKS マクロはAPI開発の入口として最適です。
どんなことができるのか、まずはAPIヘルプを眺めてみるのもオススメです。

次回予告


今回は初歩的なAPIのお話をしてきました。「誰にでも開発できるならやってみたい」と思われた方は是非チャレンジしてみてください。次回のブログでもう少し詳しい解説をしますのでお楽しみに。

「開発は難しそうだし時間もないけど自動化できたら効率化できることがあるな」と思いついた方はテクノソリューションズに丸投げしていただくのもアリですよ。できないかもしれない内容でも構いません。まずは以下のフォームより「API開発の相談がしたい」とご連絡ください。

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