ソリッドワークスのルーティング機能を解説!

このページは、コラム「【ソリッドワークスの使い方】最新版の機能を解説!図面・ルーティングの不明点は相談を」に書ききれなかった、ソリッドワークスのルーティング機能の解説ページです。

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ルーティング機能の概要は元のコラムページにて説明しましたが、配管や配線ルートを3Dアセンブリモデルの中で検討し、3Dの配管や配線として関連部品もレイアウトしながらモデリングできる便利な機能です。

この記事では、ソリッドワークスの配管をテーマにルーティング機能の使い方と仕組みを解説します。

ソリッドワークスのルーティングの配管機能を使ってみる

アセンブリにΦ80のパイプ部品を2つ配置します。向きを変えて直線に並んでいない状態だと、ルーティングの機能をより理解しやすくなると思います。

このパイプ部品はルーティングの特殊なフィーチャーは必要ありません。アセンブリを保存します。

ルーティングのライブラリ部品はサンプルが用意されているので、ユーザー定義のルーティングライブラリ部品を作成しなくても機能を試すことができます。

タスクパネルのデザインライブラリを開き、「routing」「piping」「flanges」から「slip on weld flange」をアセンブリにレイアウトしたパイプ部品の端面にドラッグアンドドロップします。

使用するコンフィギュレーションはΦ80に合うように「Slip On Flange 150-NPS3」を選択します。

ルーティングが開始されルートプロパティが表示されます。

ベンドーエルボの設定で「常にエルボ使用」を選択してください。

「常にベンド作成」を選択した場合は組み立て配管ではなく曲げ配管になります。

OKを選択するとルート編集の状態になるので、反対側のパイプ部品の端面にドラッグアンドドロップして、同じコンフィギュレーションのフランジを配置します。

「Esc」キーで構成部品の挿入を終了します。

画面を右クリックし「自動ルート」メニューを選択します。

ルートスケッチの端点をふたつ選択するとルートスケッチが直交ルートで接続されますので、場合によっては代替パスのソリューションを切り替えて別のルートに切り替えてください。

OKで自動ルートを終了しルートスケッチを終了すると、エルボとパイプが部品として配置されます。

ルートサブアセンブリが編集状態なので、画面を右クリックし「アセンブリ編集」メニューでアセンブリに戻ります。

ルーティングはサブアセンブリで作成され配管図面を作成することもできます。

ソリッドワークスのルーティングライブラリ部品

ソリッドワークスのルーティングはフランジをレイアウトするとルート上のパイプ部品やエルボが、フランジのサイズに適したサイズで自動的に選択されるのが特徴です。

どのようにこの仕組みが成り立っているのかを確認してみましょう。

ルート端部にレイアウトするライブラリ部品として、先ほどのエルボを開いてみます。

エルボには「CPoint1」という接続点フィーチャーが定義されておりますので、フィーチャー編集で設定内容を確認してみます。

どの点からどの向きにルートが作成されるのかを選択アイテムで指定していて、ルートタイプの指定や、呼び径(配管径)が設定されています。

「配管選択」ボタンを選択してみると、どの配管部品のどのコンフィギュレーション(サイズ)を使用するのかが設定されていることを確認できます。

フランジはコンフィギュレーションによってサイズを切り替える仕組みになっています。

コンフィギュレーションを切り替えると、呼び径(配管径)の値が変わり、「配管選択」では配管部品のコンフィギュレーションが呼び径に見合ったタイプに切り替わっているのが確認できます。

フランジの接続点に呼び径が設定されていて、コンフィギュレーションごとに呼び径の値が変更される仕組みです。

接続点の呼び径によって、選択されている配管部品のコンフィギュレーションが切り替わる仕組みですので、呼び径と配管部品のコンフィギュレーションとの整合性が正しくないと適切に配管部品が選択されません。

ユーザー定義のライブラリ部品を作成する際は注意が必要です。

ソリッドワークス ルーティングをもっと知りたい方のために講習もご用意しています

ソリッドワークス ルーティングの使い方はチュートリアルや、標準で提供されているルーティングライブラリを使って確認することができます。

単純なルートであれば非常に簡単にルート作成できますが、分岐や配管径が変更されるような複雑なルートを作成するのが、実際の設計では多いと思います。

また、ユーザー定義のライブラリ部品を作成したいという要望も多く、接続点の設定やコンフィギュレーションなど具体的な作成方法は、独学では難しいというのが実情です。

ソリッドワークス ルーティングの使い方をより深く知りたいという方は、講習をご利用いただくのが近道です。

テクノソリューションズでは、これから3D CADモデル利用したルーティングを学びたい、もしくはスキルアップしたいという方を対象に、ルーティングの講習「Routing (Piping and Tubing)」を実施しております。

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