ソリッドワークスのレイアウト機能を解説!

このページは、コラム「ソリッドワークスの使い方を知りたい方へ!クラウド版も提供 レイアウト作成にお困りなら」に書ききれなかった、ソリッドワークスのレイアウト機能の解説ページです。

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それでは、ソリッドワークスの3つのレイアウト機能を解説していきます。

ソリッドワークスのレイアウト機能とは

ソリッドワークスとは、コンシュマ―製品や機械設計だけでなく、金型設計や治具設計など様々な開発設計シーンでお役立ていただいている3D CADソフトのことで、フランスに本社を構えるダッソー・システムズより販売されています。

1995年の発売以来、ソリッドワークスは3D CADソフト業界の中でもトップクラスのシェアを誇っており、これまでの機能強化の中で使用できるようになったレイアウト機能や手法は、主に以下の3つです。

  1. 「アセンブリを開始」メニューの「レイアウト作成」
  2. 鋼材レイアウト
  3. スケッチを使ったレイアウト手法

それでは、これら3つのレイアウト機能の概要を見ていきましょう。

① 「アセンブリを開始」メニューの「レイアウト作成」


アセンブリを新規に作成した際に表示されるメニューです。「レイアウト作成」機能は、メニューを選択するとアセンブリの中でスケッチの編集モードになります。このスケッチは「レイアウト」という一般的なスケッチとは異なるスケッチになります。このスケッチで、部品の輪郭をスケッチし、作成した輪郭をブロックにします。さらに別の輪郭をブロックにして部品をブロックで作図します。スケッチ拘束の定義によりレイアウトの中のブロックは塊で動作しますので。スケッチの中で機構検討可能です。

作成したブロックをフィーチャーマネージャーで右クリックし「ブロックから部品作成」メニューを使い2Dのレイアウト構想から3Dモデルを作成することができるのが、「レイアウト作成」機能の特徴で、レイアウトスケッチの中の機構を維持して3Dで機構検討にスムーズに移行できます。

② 鋼材レイアウト


「鋼材レイアウト」は部品で利用する溶接構造物をモデリングする機能です。まず、チャンネルやアングルといった鋼材のパスを2Dスケッチや3Dスケッチで作成します。コマンドマネージャーで「溶接」タブを表示すると作業しやすくなります。

「溶接」タブの「鋼材レイアウト」を選択します。規格、タイプ、サイズを選択し、スケッチのパスを選択することで鋼材をレイアウトしていくことができる機能です。エンドキャップ、溶接リブ、溶接ビードといったフィーチャーが用意されていますので、溶接構造物に必要な情報をモデル内に定義することができます。

部品はマルチボディで作成され、図面化した場合は鋼材のカットリストを表で作成でき、各鋼材の長さや重量、材質、溶接の長さといった3Dの情報をリスト化可能です。

③ スケッチを使ったレイアウト手法


スケッチを使ったレイアウトは機能というよりは手法です。アセンブリ部品をレイアウトする場合、部品どうしの間隔があいていると「距離合致」のような合致を使ってレイアウトすると思います。この場合部品のレイアウト情報が各合致に分散してしまいますので、レイアウト変更があった場合、目的の合致を探すのに苦労したり、ひとつひとつ変更する煩わしさがあります。

分散しているレイアウト情報をひとつのスケッチにまとめるのがスケッチを使ったレイアウト手法です。あらかじめアセンブリに、部品がレイアウトされる基準位置をスケッチで作成しておきます。このスケッチはレイアウトの概要図ということもできるでしょう。あとは、部品をレイアウトする際に、このスケッチを参照して一致合致を定義すると、レイアウト情報がスケッチに集約され、スケッチの編集によってレイアウト変更が可能になります。

クラウド版のモデリングアプリでレイアウト構想モデルを作成

ソリッドワークスは優れた操作性を持つ機械設計向けの3D CADソフトで、開発プロセスの統合による業務効率化が期待できる点が特徴です。今話題の3DEXPERIENCE Platformのクラウドでデータを共有し、ブラウザで操作するモデリングルーツも登場しています。これらのクラウドモデリングツールで設計初期段階のモデルをレイアウト構想モデルとして作成し、詳細をSOLIDWORKSで行うことをコンセプトに提供されています。

テクノソリューションズでは、ソリッドワークス関連製品の販売からサポートまでをトータルで支援しております。クラウド版も提供しているので、お気軽にお問い合わせください。

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ソリッドワークスに関するお役立ち情報